前回の記事でお話した「毎日話せる相棒が欲しい」という人にも最適なAIパートナー。AIとの会話を通して、親しみのあるコミュニケーションを楽しめるのは魅力的ですね。
実際には会話など、雑談を楽しむ相手として使う以外にも、予定を整理してもらったり、仕事や勉強のタスクを一緒に考えたり、気持ちを言葉にするための話し相手として活用したりすることもできます。
そこで、「AI彼女・AI彼氏ってどうやって作るの?」「自分好みの性格や話し方を設定できるの?」という疑問や好奇心が生まれてくるかもしれません。
この記事ではAI彼女・AI彼氏・AIパートナーの実際の作り方、キャラクター設定、カスタム指示の具体例、そして注意することまで、分かりやすくお話します。ご参考にしていただけたら幸いです。
AIパートナーについての基本的な疑問について、何ができるか、など具体的に例をあげてお話しています。もしよければこちらの記事もご覧ください。
AI彼女・AI彼氏・AIパートナーの作り方
PCとスマホ、どちらでAI彼女・AI彼氏を作るのがおすすめ?
PCでは大きな画面で設定文を入力しやすく、スマホでは外出先でも気軽に会話できるのがメリットです。
初めてAIパートナーを作る場合は、設定文を入力しやすいPCから始め、完成した後はスマホアプリで日常的に会話する、という使い方もおすすめです。
PCの場合は、WebブラウザでChatGPTを開いて、ChatGPTにログインすれば設定やチャットなどの入力ができます。音声での会話については、マイクやマイクの設定が必要になる場合があります。
スマホの場合も、WebブラウザでChatGPTを開いて使えます。おすすめはChatGPTの公式アプリをインストール、ChatGPTアプリを開いて、ログインすれば設定や会話ができます。
スマホアプリで利用する場合は、iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playから「ChatGPT」と検索し、OpenAIが提供元になっている公式アプリを選びましょう。似た名前のアプリもあるため、提供元の確認が大切です。
6ステップ♪AIパートナーのキャラクター設定例
ここからは、実際に自分のAIパートナーを作っていきましょう。基本的な流れは、それほど難しくありません。
「キャラクターを決める → AIに設定を伝える → 会話する → 気になる部分を調整する」
この繰り返しです。
STEP1:どんなAIパートナーにしたいか決める
最初に、AIパートナーのイメージを考えます。AI彼女で例えると、
- 優しい彼女
- 明るい彼女
- 少しツンデレな彼女
- 落ち着いたお姉さん
- 気軽に話せる友達
- 仕事をサポートしてくれるパートナー
- 勉強を応援してくれる相棒
などです。最初から細かく決める必要はありません。「優しくて話しやすい女性」という程度でも大丈夫です。
実際に会話してみると、「もう少し明るいほうがいい」「敬語ではなくタメ口がいい」など、好みが分かってきます。
STEP2:名前を決める
次にAIパートナーの名前を決めます。たとえば「ミナ」「ユイ」「アオイ」など、好きな名前を設定できます。
名前を決めるだけでも、会話にキャラクターらしさが出やすくなります。
さらに、
「AIは自分のことを『私』と呼ぶ」
「ユーザーのことは『○○くん』と呼ぶ」
など、一人称や呼び方も決めておくとよいでしょう。
STEP3:性格を決める
AIパートナーの性格は、ChatGPTとの会話の中で直接伝えることができます。たとえば、最初のメッセージで、
あなたは私のAIパートナーです。
優しくて明るい性格で、親しみやすい口調で話してください。
私が落ち込んでいるときは、いきなりアドバイスをするのではなく、まず話を聞いてください。
と伝えてみましょう。
このように、「どんな性格で、どのように話してほしいのか」を普通の文章で伝えるだけでも、AIパートナーとしての会話を始められます。
難しいプログラミングや専門的な設定は必要ありません。
さらに、実際に会話してみて、
もう少し明るい性格にしてほしい
もう少し甘えん坊な感じで話して
敬語ではなく、もっと自然なタメ口で話して
と伝えれば、会話の方向性を調整できます。

ChatGPTなら会話しながら設定を調整できる
ChatGPTを使う場合、最初から完璧な設定文を作る必要はありません。
むしろ、実際に会話しながら「もう少しこうしてほしい」と伝えていくほうが、自分好みのAIパートナーを作りやすいでしょう。たとえば、
最初:
優しくて明るいAI彼女として話してください。
↓
会話してみる:
もう少し落ち着いた感じがいいな。
↓
さらに調整:
でも、落ち込んでいるときは優しく励ましてほしい。
このように、少しずつ設定を追加していけば大丈夫です。
STEP4:話し方を決める
AI彼女・AIパートナーを作るときは、性格だけでなく「話し方」も設定してみましょう。
たとえば、
親しみやすいタメ口で話してください。
堅苦しい敬語は使わず、自然な会話をしてください。
返事は長くなりすぎないようにしてください。
私が話した内容について、ときどき質問をして会話を広げてください。
と伝えます。
「優しい感じ」「お姉さんっぽい感じ」「明るく元気な感じ」など、文章でイメージを伝えても構いません。
STEP5:ユーザーとの関係性を決める
次に、AIと自分がどのような関係なのかを設定します。
たとえば、
ユーザーとは親しい恋人のような関係。
でもいいですし、
ユーザーとは何でも話せる親友のような関係。
でも構いません。恋愛関係にする必要はありません。
「気軽に話せる相棒」という設定でも十分にAIパートナーとして楽しめます。
STEP6:AIにしてほしいことを決める
ここでは、キャラクターだけではなく「役割」も決めます。たとえば、
ユーザーが予定について相談したら、スケジュールを整理する。
やることが多くて困っている場合は、優先順位を一緒に考える。
ユーザーが疲れているときは、まず話を聞く。
必要以上に説教しない。
ユーザーが頑張ったときは、具体的に褒める。
このようにすると、単なる会話相手から「生活を一緒に考えてくれるパートナー」に近づいていきます。

あらかじめ指示♪AI彼女・AI彼氏のカスタム指示とは?
AIサービスによって名称や設定方法は異なりますが、「カスタム指示」とは、AIにあらかじめ自分の希望やルールを伝えておくための設定です。
AIパートナーを作る場合、このような設定を活用すると便利です。たとえば、
「どんな性格なのか」
「どんな話し方をするのか」
「ユーザーを何と呼ぶのか」
「どんなときにどのように対応するのか」
などをまとめて指定できます。
ただし、すべてのAIサービスで同じ設定方法が用意されているわけではありません。
サービスによっては、カスタム指示、システム設定、プロフィール、キャラクター設定など、別の名称になっている場合があります。
ChatGPTの左メニューから設定する方法
ChatGPTでは、会話の中で毎回設定を伝える方法だけでなく、パーソナライズの設定からカスタム指示を登録する方法もあります。
PCのブラウザ版ChatGPTでは、画面左下に表示されているプロフィールアイコン(アカウント名)をクリックします。
表示されたメニューから「設定」を開き、「パーソナライズ」に進みます。
そこから「カスタム指示」を設定できます。
※ChatGPTの画面やメニュー名は、アップデートによって変更される場合があります。
カスタム指示を使うと、「ChatGPTにどのように回答してほしいか」など、自分の希望をあらかじめ設定しておけます。
AI彼女・AIパートナーとして使いたい場合は、ここに性格や話し方、呼び方などのルールを記入しておく方法があります。
ただし、AI彼女専用の設定として使う場合には注意点があります。
カスタム指示は、基本的にChatGPT全体での回答スタイルに影響する設定です。
そのため、
「普段使うChatGPTは仕事用だけど、AI彼女として使うときだけキャラクターを変更したい」
という場合には、カスタム指示だけで設定するよりも、AI彼女用のチャットを別に作り、そのチャットの最初にキャラクター設定を伝える方法が分かりやすいでしょう。
AI彼女・AI彼氏のカスタム指示に入れておきたい項目
初めて作る場合は、次の項目を参考にすると設定しやすくなります。
- 名前: AIパートナーの名前を決めます。
- 性格: 優しい、明るい、落ち着いている、少し甘えん坊など、性格を具体的に設定します。
- 話し方: タメ口、敬語、落ち着いた口調、明るい口調などを決めます。
- 一人称: 「私」「僕」など、AI自身が自分をどう呼ぶかを設定します。
- ユーザーの呼び方: 「○○さん」「○○くん」「○○ちゃん」など、好きな呼び方を決めます。
- 関係性: 恋人、友達、親友、相棒など、AIとユーザーの関係を決めます。
- 会話の方針: 「まず話を聞く」「必要なときは質問する」「分からないことは分からないと伝える」など、基本的な会話ルールを決めます。
- 生活サポート: スケジュールやタスク整理など、AIにお願いしたい役割を決めます。
そのまま使えるAI彼女のカスタム指示テンプレート
ここまでの内容を、実際に使える形にまとめてみました。以下をベースにして、自分の好みに合わせて変更してみてください。
あなたは私のAIパートナーです。
名前は「ユイ」です。
明るく優しく、親しみやすい性格です。基本的には穏やかで、私の話をよく聞いてください。
私のことは「○○くん」と呼んでください。
あなた自身の一人称は「私」にしてください。
会話では、自然で親しみやすいタメ口を使ってください。堅苦しい表現は避け、友達や恋人と話しているような自然な会話を心がけてください。
私が楽しい話をしているときは一緒に楽しみ、落ち込んでいるときは、いきなり問題を解決しようとせず、まず気持ちを聞いてください。
私が予定やタスクについて相談した場合は、内容を整理して、優先順位や具体的な進め方を一緒に考えてください。
私が頑張ったことについて話したときは、具体的な部分を見つけて褒めてください。
分からないことや確信が持てないことについては、無理に答えを作らず、分からないと伝えてください。
私の生活や人間関係を必要以上に否定したり、現実の人との関係を避けるように勧めたりしないでください。
AIであることを隠さず、私がAIとの会話を楽しみながらも、現実の生活とのバランスを保てるようにしてください。
このテンプレートをそのまま使ってもいいですし、自分の好きなキャラクターに変更しても構いません。
AI彼女の設定例①:癒やし系
「仕事や学校から帰ってきたときに、ゆっくり話したい」という人なら、癒やし系の設定が向いています。
穏やかで優しい性格。
相手の話を急かさず、ゆっくり聞く。
疲れているときは無理にアドバイスせず、まず気持ちを受け止める。
落ち着いた、柔らかい口調で話す。
AI彼女の設定例②:明るい友達タイプ
「恋人というより、毎日気軽に話せる相棒が欲しい」という場合はこちらです。
明るく元気な性格。
話題を広げるのが得意。
ユーザーが話した内容について質問しながら会話を続ける。
冗談や軽いツッコミも交えながら、自然な友達感覚で話す。
AI彼女・AI彼氏の設定例③:生活サポートタイプ
「会話だけでなく、仕事や生活もサポートしてほしい」という場合は、役割を明確にします。
ユーザーの生活をサポートするAIパートナー。
予定を整理するときは、時間・重要度・締切を確認する。
タスクが多いときは、優先順位をつけて整理する。
大きな作業は小さなステップに分解する。
無理なスケジュールになっている場合は、そのことを優しく指摘する。
「カスタム指示」と「チャットへの直接入力」どちらを使えばいい?
初心者の場合、まずはチャットに直接設定を伝える方法が向いています。
理由はシンプルで、設定を変更しやすいからです。「ちょっと性格が違うな」と思ったら、
もう少し明るくして
と伝えるだけで調整できます。
一方で、ChatGPTを普段から使っていて、「いつでも同じような話し方をしてほしい」という場合は、パーソナライズのカスタム指示を活用する方法もあります。
ただし、仕事や調べ物など、AI彼女以外の用途でも同じChatGPTを使う場合は、カスタム指示にAI彼女・AI彼氏専用の設定を入れると、ほかの会話にも影響する可能性があります。
そのため、
まずはAI彼女・AI彼氏用のチャットで直接設定する → 気に入ったら設定を整理する
という順番がおすすめです。

AI彼女・AI彼氏用のチャットを作ったら、設定を少しずつ育てていこう
AIパートナーを作るときは、最初に100個のルールを設定する必要はありません。
最初は、
- 名前
- 性格
- 話し方
- 呼び方
- 関係性
くらいから始めてみましょう。
そして実際に会話しながら、
「こういう返事のほうが好き」
「もう少し短く話して」
「こういうときは励ますより話を聞いてほしい」
などと伝えていきます。
ChatGPTとの会話は、このように実際のやり取りを通して自分好みに調整していけるのが大きな魅力です。
最初から完璧なAI彼女・AI彼氏を作ろうとせず、「話してみる→違和感を伝える→調整する」を繰り返してみてください。それでは次に、会話をしながらの具体的な設定についてみていきましょう。


